とりあえず最初はいい思い出の話ってことで。

 フロムソフトウェア社の長寿タイトルとして高いのか低いのかなんとも微妙な知名度のこのシリーズ、以下ACと呼称します。初期のマニアックな時代を知るものにとっては忘れられないタイトルなのではないかと思います。このゲームはユーザー間での他に類を見ない異様な盛り上がり方が印象的でした。
 このゲーム、1作目が登場した当時はまだオンラインゲームが一般に広く浸透していない時代でした。インターネットこそ普及したものの、BBSで文章のやりとりができる程度という環境が一般的だったと思います。そんな時代にも関わらず、このゲームはプレイヤー達が思い思いの方向に愛機をカスタマイズできることに注力されたゲームでした。そして当時はゲームメーカーが、「友達の家で楽しんでね」とデータ移送や対戦モードといった要素を入れてくれる時代でした。(落ちものパズルや対戦格闘のブームの名残だったのかもしれません)これらの事情が良い方向に働いたのでしょうか?ACは異様な方向で盛り上がり始めます。
 最初は少人数グループの間での対戦ブームからだったのでしょう。人を集めて大会をやったら面白いという評判になりました。同時に、カスタマイズや戦術の討論が盛り上がりを見せました。これにメーカー側が、ユーザーイベントを公式に支援する姿勢を見せ、ACは基本一人用の家庭用ゲーム機タイトルにも関わらず、多くのファンにとっては全国のライバルと鎬を削る戦場となったのです。私は最盛期に関西地区での有名イベントにスタッフ手伝いで参加したのですが、200人を優に超える参加者で、これホントに素人の同人イベント?って感じでした。(当時は私のハンドルネームはK-M。KEMに変えたのはACの大会でトーナメント表に縦書きしにくかったため!wあの頃の皆は今…ちょっと脳内おっくせんまん状態)
 あの頃は、毎日BBS等での情報収集と一人プレイでの操作の練習、新戦法の研究をしながら、週末の近所の友人との対戦や月一程度の大会遠征を楽しみにしていたものです。これが意外に”人と遊んでいる”感がして楽しかったのですよ。トレーニングメニューのアイデアなんかまで楽しい話題だったのです。こんな付き合い方ができるオンラインゲームも作ったらうけそうなんですけど、時代がそれを許さないかもしれませんね。

 ほんと、貴重な体験でした。

 今でもACに触れることはできますが、”当時”は体験できないのがまったく残念であります。

 今現在でも、ある程度の規模のリアルのコミュニティーをもっているゲーマーならば、このシリーズで楽しく遊べるかもしれません。もしかしたらいるかもしれない中古を漁ろうと思う人のために私の個人的オススメを挙げておくと、「AC2アナザーエイジ」(通称AC2AA、シリーズ5作目)です。このころは既にイベントの人気はピークを過ぎて衰退が始まっていましたが、このタイトルで盛り上がりたかったという悔しい思い出があります。遅すぎた続編。完成を見た頃には時代が認めなくなっていたという…。

 え?最新作?蛇足にも程が有る内容です。PS3代カエセコノヤローw

 次回作に超!期待ってことで!

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KEM

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