アーマードコア フォーミュラフロントの評価
2011年9月12日 Armored Coreこれほどアマゾンのレビューが機能しない製品はそうはないであろうというレベルなので、ネットで評価について検索する人も多いだろうということで。
フォーミュラフロント(通称ACFF)は、ACシリーズのシステムを流用して作られたAI戦闘シミュレーションゲームである。
従来のACシリーズとは根本的に異なり、全自動で戦うロボットをいかに強くチューンナップするかという内容になっている。
ACシリーズのファンへの補足説明をすると、追加パーツやパラメーターが僅かにあるものの、データはナインブレイカーに準拠している。ネクサスほど熱がシビアでもなく、ラストレイヴンのように弾が当たらない・部位破損でゲームにならないといった問題もなく、無難なシステムになっている。
注意として、まず、”フォーミュラフロント”という名を冠したソフトが4本あること。
・PS2版
・PSP初期版
・PSP再販版(インターナショナル版という名称で呼ばれている)
・PSP海外版(エクストリームバトルというサブタイトル)
まず、PS2版とそれ以外とは全くの別物と思ったほうがいい。
PS2版はきちんと遊んだ人間の評価は非常に高く、7年経過した2011年でもユーザーが大会を運営している他、ニコ動へのプレイ動画や二次創作の投稿も行われているなど永く愛されているゲームであることは間違いない。
PSP版各種は、それ単体では機能が充実していないのと、いかんともし難いPSPの性能の低さ、肝心のAIの挙動に不備が多いことなどから、純粋なゲームとしての評価は厳しいものがあり、PSPで携帯できる外部ツール、もしくは携帯ゲームのクオリティ前提で比較的許容範囲であるという意味での一定の評価が得られている感がある。
より詳細な仕様の違いを挙げると
・PS2版は5対5の団体戦ルールを採用しており、メインがペナントレースをするシステムな他、100種の敵相手に性能評価するモードや、テストモードで自分が操作して自作機と対戦することが可能になっている。PS2の性能をフルに使った、従来のACシリーズ同様の美しい画面と滑らかな挙動を楽しめる。
・PSP初期版は1対1しかサポートしておらず、自分で操作する要素は完全にゼロ。従来作品のアリーナのようなランキング戦をひたすら戦う。前述のPS2版とのデータリンク機能を持ち、相互にデータを送りあえる他、AI関連の取得データはPS2が60%、PSPが40%までしか達成できない仕様になっており、データ統合をすることで100%の達成率になる。PS2版の外部ツール的な側面を持つ。画質や挙動はPSPにしては良好と言われているが、PS2には及ぶはずも無く、処理落ちやAIの緩慢な反応を諦めるしかない。かなり厳しい欠点として、PSP版にはAIの基礎アルゴリズムに欠陥があり、PS2と違いAI設定の自由度が削がれている。
・再販版は後述の海外版のアレンジ移植で、初期版と違いPS2との互換性が一切無い。敵が追加されているのと、自分が操作してランキングに挑む機能が追加されている。また、このソフト単体でAI関連の取得データを100%にできる。所詮PSPなので自分で操作できるといっても劣化アーマードコアなのはいかんともし難い。後発のポータブルシリーズとは操作形態も違うので注意が必要である。
・海外版は再販版から追加の敵データを外した物ということになる。日本国内には僅かしか入ってきていないので遭遇することは稀だがネット通販等で引っかかる可能性はあるので注意は必要だろう。
ネット上での的外れなレビューにありがちな注意点
・カルネージハートと違う
当たり前(笑)。壱からアルゴリズムを書き上げるのがカルネージ。ブラックボックスにインプットをしてアウトプットを楽しむのがフォーミュラフロント。ハードウェア設計の緻密さではフォーミュラフロントのほうが勝るなど、似て非なる物である。
・アーマードコアなのに操作出来ない。
きちんと仕様を調べて、操作できる製品を買え(笑)。
・AIが馬鹿で勝てない。
歴代ACで最もアセンブリがシビア、かつAIも一定レベル以上のクオリティを達成しないと惨敗必至。フロムソフトウェアが難易度に関して甘くないのはいつものこと。最終的には対人対戦はともかくCOM相手ならロケット、ブレードといった武装や軽量機でも勝利できる。
ネット上でよく見かけるのは、なんとなく下調べもせず安いPSPソフトとして買って火傷というパターン。フロムソフトウェアのゲームという時点で既にある種の層には即死ものの地雷と言えるのに、加えてAIシミュレーションという特殊ジャンルである。そういう人間の泣き言がネットには溢れているので、惑わされないよう注意が必要だろう。フロムソフトウェアがどういうゲームメーカーなのかすら分からないという人は相当の覚悟をするように。
フォーミュラフロント(通称ACFF)は、ACシリーズのシステムを流用して作られたAI戦闘シミュレーションゲームである。
従来のACシリーズとは根本的に異なり、全自動で戦うロボットをいかに強くチューンナップするかという内容になっている。
ACシリーズのファンへの補足説明をすると、追加パーツやパラメーターが僅かにあるものの、データはナインブレイカーに準拠している。ネクサスほど熱がシビアでもなく、ラストレイヴンのように弾が当たらない・部位破損でゲームにならないといった問題もなく、無難なシステムになっている。
注意として、まず、”フォーミュラフロント”という名を冠したソフトが4本あること。
・PS2版
・PSP初期版
・PSP再販版(インターナショナル版という名称で呼ばれている)
・PSP海外版(エクストリームバトルというサブタイトル)
まず、PS2版とそれ以外とは全くの別物と思ったほうがいい。
PS2版はきちんと遊んだ人間の評価は非常に高く、7年経過した2011年でもユーザーが大会を運営している他、ニコ動へのプレイ動画や二次創作の投稿も行われているなど永く愛されているゲームであることは間違いない。
PSP版各種は、それ単体では機能が充実していないのと、いかんともし難いPSPの性能の低さ、肝心のAIの挙動に不備が多いことなどから、純粋なゲームとしての評価は厳しいものがあり、PSPで携帯できる外部ツール、もしくは携帯ゲームのクオリティ前提で比較的許容範囲であるという意味での一定の評価が得られている感がある。
より詳細な仕様の違いを挙げると
・PS2版は5対5の団体戦ルールを採用しており、メインがペナントレースをするシステムな他、100種の敵相手に性能評価するモードや、テストモードで自分が操作して自作機と対戦することが可能になっている。PS2の性能をフルに使った、従来のACシリーズ同様の美しい画面と滑らかな挙動を楽しめる。
・PSP初期版は1対1しかサポートしておらず、自分で操作する要素は完全にゼロ。従来作品のアリーナのようなランキング戦をひたすら戦う。前述のPS2版とのデータリンク機能を持ち、相互にデータを送りあえる他、AI関連の取得データはPS2が60%、PSPが40%までしか達成できない仕様になっており、データ統合をすることで100%の達成率になる。PS2版の外部ツール的な側面を持つ。画質や挙動はPSPにしては良好と言われているが、PS2には及ぶはずも無く、処理落ちやAIの緩慢な反応を諦めるしかない。かなり厳しい欠点として、PSP版にはAIの基礎アルゴリズムに欠陥があり、PS2と違いAI設定の自由度が削がれている。
・再販版は後述の海外版のアレンジ移植で、初期版と違いPS2との互換性が一切無い。敵が追加されているのと、自分が操作してランキングに挑む機能が追加されている。また、このソフト単体でAI関連の取得データを100%にできる。所詮PSPなので自分で操作できるといっても劣化アーマードコアなのはいかんともし難い。後発のポータブルシリーズとは操作形態も違うので注意が必要である。
・海外版は再販版から追加の敵データを外した物ということになる。日本国内には僅かしか入ってきていないので遭遇することは稀だがネット通販等で引っかかる可能性はあるので注意は必要だろう。
ネット上での的外れなレビューにありがちな注意点
・カルネージハートと違う
当たり前(笑)。壱からアルゴリズムを書き上げるのがカルネージ。ブラックボックスにインプットをしてアウトプットを楽しむのがフォーミュラフロント。ハードウェア設計の緻密さではフォーミュラフロントのほうが勝るなど、似て非なる物である。
・アーマードコアなのに操作出来ない。
きちんと仕様を調べて、操作できる製品を買え(笑)。
・AIが馬鹿で勝てない。
歴代ACで最もアセンブリがシビア、かつAIも一定レベル以上のクオリティを達成しないと惨敗必至。フロムソフトウェアが難易度に関して甘くないのはいつものこと。最終的には対人対戦はともかくCOM相手ならロケット、ブレードといった武装や軽量機でも勝利できる。
ネット上でよく見かけるのは、なんとなく下調べもせず安いPSPソフトとして買って火傷というパターン。フロムソフトウェアのゲームという時点で既にある種の層には即死ものの地雷と言えるのに、加えてAIシミュレーションという特殊ジャンルである。そういう人間の泣き言がネットには溢れているので、惑わされないよう注意が必要だろう。フロムソフトウェアがどういうゲームメーカーなのかすら分からないという人は相当の覚悟をするように。
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