東方と斑鳩とパクリのおはなし

東方界隈を巡っていれば、パクリなる揶揄に出会うことは珍しくない。
で、大概引き合いに出されているオリジナル（笑）の常連に斑鳩というSTGがあるわけだが、
果たして斑鳩がどれだけオマージュに溢れた作品なのかを知っている人間はどのくらいいるのだろうか？

斑鳩はタイトーSTG、とりわけレイフォースからリスペクトしたものが多いSTGである。
Project RS2のプロジェクトタイトルはタイトーのProject Gunfrontierからだし、
真正面の狭い範囲しか基本ショットが撃てず回避に比重を置いたゲームバランスはガンフロンティアやレイフォースと同様。
曲線軌道で相手を追尾するレーザーや菱形の残弾表示インジケーターはまさにレイフォース。
さらに、主人公が体を蝕まれているバックストーリーから、エンディングが自己犠牲なのも同様である。

では、レイフォースは無から生み出されたのかと言えばNOだろう。
同社のガンフロンティアの流れについてはもちろんのこと、
ドラゴンスピリットやゼビウスの影響はある程度受けているであろうことは想像できる。
（ちなみに、パトレイバーのグリフォンと零式を足して金色にしたようなロボが出てきたりもするｗ）

ドラスピやゼビウスはどうか？スペースインベーダー他、他社作品の影響は無かったのだろうか？

要するに世の中とはそういったものなのであろう。
何のジャンルでも、作品の背景を調べていけば製作者のリスペクトは見えてくるものである。
単に古くなれば、ネタがマイナーになれば分かりにくいという部分も少なからずある。

そういうことに対して、

「手柄を横取りしている」と解釈するか、

「埋もれたものに光を当てている」と解釈するかは、

受け手の側の問題の部分が大きいと思う。

（商業でもっとえげつない濫用を見ることのほうが多いしなぁ・・・）