かれこれ十数年もビデオゲームのファンをやっていると、沢山後輩が出来るものですが、いつも新しく入ってくる仲間に教えていることをここに書いてみようかと思います。ほら、春ですし。

この手のリアルタイム操作を要求されるゲームでは、まずは焦るな、結果を求めるなと云わざるを得ません。先輩ゲーマーは決して少なくない時間を経てその領域にいる訳ですから、文句を言う前に練習しろ、そして一日二日で結果を求めるなと。これを我慢できない性格の人はゲーム全般が辛いでしょうね。これは最低限スタートラインに立つために受け入れてもらわなければならない前提条件です。経験のない人にはにわかには信じられないかもしれませんが、かつてアーケードのSTGが全盛だったころは、経験豊富な人や適性の高い人は別にして、多くの一般ゲーマー達は半年から、下手をすると二年近い歳月をかけてエンディングを拝んでいました。ほぼ毎日練習してです。皆、新作が出て攻略中のゲームが撤去されるのを恐れていたものです。我慢強さと諦めの悪さが最大の武器となる世界だと思ってください。

二つ目に、操作に使うデバイスやその持ち方に気をつけろというのがあります。STGや格闘ゲームだと、「アーケードタイプのスティックをかぶせ持ち」が圧倒的にお勧めです。かぶせ持ちとはレバーの上に手の平の、人差し指の付け根辺りを乗せ、そのままレバーは握らず親指と中指を添える程度にして残りの指はそのまま下に、小指と手首で全体を支えるような感じにした持ち方です。もうこれは物理的な操作スピードの問題で、レバー入力を →←→ とか →ニュートラル→ 等とするスピードを実際に試してもらえば納得してもらえるのではないかと思います。指が長い人は若干有利らしいです。こうすると手首の筋肉だけでなく、手の平全体を使った精密操作や、ひじや前腕の筋肉を使った高速操作が可能になり、疲れが分散するので長時間遊んでも疲れにくくなります。上手い人は決して効率の悪い方法は選ばないものです。パッドや違う持ち方である程度できるようになったけど、限界が来て、辛い思いをして結局矯正したなんて話を何度も聞いているので、最終的にはこうなってしまうんだろうと私は思っています。

あとは、目が慣れてくるのを待てというところでしょうか。STGなら、慣れるに従って視野が広がり、所謂周辺視野での情報が把握できるようになってきます。こうなってからがSTGは面白いので、それまで諦めず頑張ってください。格闘ゲームだと、そのうち見慣れたアニメーションパターンでは最初の一コマ(1/20秒とか1/30秒の世界)に反応して情報が認識できるようになります。人間は最大で1/60秒の映像を認識できるようになるそうですから、訓練の成果は確実に武器になります。

たかがゲームではありますが、実際のところはスポーツや楽器の演奏みたいな物です。訓練すれば出来るようになりますし、出来ない人間からすると相当気持ち悪い芸当をやっているとよく言われます。

コメント

KEM

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索